MolyのBlog

ヒヨコと化したサラリーマン 株式投資がメイントピックのはずだった

金属資源とカーボンニュートラル

こんにちは。

 

私のポートフォリオはエネルギー・資源関係(商社株等)、金融(銀行株)・S&P500ETFとその他で構成されています。商社・銀行を買っている理由としてはインフレが不可避的情勢であり、資源・エネルギー価格の高騰と金利の上昇が見込こまれるという点、バリュー株なので大きく資産額が減りにくいと思われる点、安定した配当株が入るという点です。ですが、金利については、FRBのテーパリング表明後も米国長期金利は1.75%より下に位置しており上昇しなそうですので、金融株については比率減少を検討しています。

 

さて、私は経済関係の記事をあさるのが好きなのですが、金属資源について興味深い記事があったので書いておきたいと思います。

カーボンニュートラル目標の達成のためにEVシフトは必須ですが、EVシフトには膨大な量の電池が必要になります。リチウムやコバルトやニッケルといった電池に使用される金属は十分確保できるのでしょうか?

IMFがそういった金属の価格高騰がカーボンニュートラル化を阻む要因になり得るという報告書を出しています。

www.imf.org

 

報告書では銅・ニッケル・コバルト・リチウムについて触れられていますが、どの金属も価格の急激な上昇が懸念されています。特にニッケル・コバルトの価格の振れ幅の大きさが顕著です。

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IMFの報告書より抜粋 Cu, Ni, Co, Liの生産量(百万トン)と価格推移・予測(千ドル/トン)
(原文の報告書には生産量のグラフもあったので持ってきた)

 

では実際EVシフトの状況はどうなのでしょうか。これも最近、中国を中心に急速なEV化が進むというレポートがあがっておりました。(残念ながら日本のEV化の動きは鈍く、世界と感覚が乖離しているかもしれません)

 

世界最大の市場で高まるEVシェア、グリーンフレーションの火種に(三菱総研)

https://www.mri.co.jp/knowledge/insight/dep/2021/dia6ou000003u46k-att/dep20211222.pdf

 

いま金属市況が高いのは一時的な動きだと言う向きもあるようですが、このようにバッテリーメタルの需要が旺盛な中ですので、市況の下落について私は懐疑的です。急速に世界がバッテリーメタルを必要とする中で、突然に鉱山/精錬所のキャパが増えるわけではないからです。(逆にEVシフトが終了する頃は非鉄金属は大不況になる?)

 

なので、金属資源は2020年代の一つのいい投資先なのではないかと思う次第です。

 

それでは。